2025/4/18 廣榮堂 中納言本店に行ってきました。

廣榮堂の創業は、1856年(安政3年)。
元々瀬戸物屋「廣瀬屋」でしたが、お菓子屋に転業して誕生したのが廣榮堂です。
当時は「きびだんご」は漆粉で作られた日常食で日持ちが悪く、現在のような形ではなかったようです。
廣榮堂では、もち米や上白糖、水飴を使って改良を加え、今の「きびだんご」の製法を完成させました。
池田藩の家老・伊木忠澄の指導のもと、茶席に合う上品なお菓子として発展し、藩主からも認められるお菓子となりました。
明治19年には明治天皇に献上され、天皇から「日本一のきびだんご」と詠んだ和歌をいただいたそうです。
所在地:〒703-8292 岡山県岡山市中区中納言町7−32
岡山駅から3.4km(🚗約11分・🚉約19分)
営業時間:9時00分〜18時00分
定休日:第1月曜日および第3月曜日

御菓印もゲットしてきました。
中央の紋は備前国の国印の釘抜き紋で、「きびだんご」が藩主にに認められて使用の許可をいただいたとのことです。
シンプルなデザインながら、御菓印を通じてその背景にある歴史や文化を知ることができ、大変興味深く感じました。

「むかし吉備団子 8個入り」(864円)。
可愛らしいピンクのハンドバッグに入っています。
猿、犬、雉に吉備団子をあげたくなるような素敵なデザインです。

「むかし吉備団子」は、岡山市高松地区の契約農家で栽培したもち米を一晩水に浸して石臼で挽いた昔ながらの製法にこだわった吉備団子とのことです。
弾力があり、噛めば噛むほどもち米の本来の甘みが感じられます。

「元祖きびだんご 10個入り」(486円)。
黒糖や白桃などさまざまな味がありましたが、今回は元祖きびだんごをチョイスしました。

「元祖きびだんご」は、国産のもち米に砂糖・水飴・きびを加えた素材の旨味が生きたきびだんごです。
むかし吉備団子よりも食感が滑らかで、口の中で溶けて無くなります。
砂糖や水飴の甘みがしっかりと感じられました。
また、包装紙には左上から猿・雉・犬・桃太郎・鬼が描かれていて、デザインがとても可愛らしいです。